北海道Office With Youのナオキです。カリンバは、それまではほとんど名の知られていない楽器でしたが、コロナ禍でも巣篭もり需要と、MisaさんのYouTubeでの動画配信が相まって、たちまちその名を轟かせることになった楽器ですが、近年はまた需要が落ち込んでいます。さて、その原因はなんなのでしょうか?
カリンバがイマイチ根付かない理由
カリンバという楽器がイマイチ世間に根付かない理由をピックアップしてみました。
定番の商品は17音しかないこと
まずは、カリンバの特徴であり、また初心者にも始めやすい長所でもありますが、基本的に17音で音楽を奏でるしか方法がないということです。また、キーは基本的Cメジャーです。
音楽は黒鍵にこそ魅力が詰まっているとも過言ではないと思っておりますが、残念ながら現在のカリンバは基本的に黒鍵はありません。黒鍵がないと表現する幅は大きく狭まってしまうのは当然のことです。従って、カリンバ対応の楽譜は、大体どれも似たり寄ったりとなってしまうのが問題です。
楽器としての保有する喜びがやや低い
これも初心者にとっつきやすいと言われる長所でもあるのですが、楽器としての完成度はさほど高くありません。カリンバの相場は数千円、高くても1万円台で購入することが可能ですが、おそらくそれ以上の価値をつけたカリンバの作成も可能だとは思います。
ですが、初動が悪かったでしょうめ。カリンバは安いものと世間に定着してしまったため、高級なものはそもそも売れません。売れなきゃメーカーも作らない。その結果、愛着の湧く様な楽器に昇華できなかったのがそもそもの問題かと思います。
有名なYouTuberもすっかり閲覧回数が減少
どの界隈にも、リーダー的存在は必要です。ボカロミュージシャンが第一線で活躍できる様になったのも、その実力者が続々と現れたためです。
カリンバでは残念ながら第二のMisaさんは現れておりません。それは一重に楽器としての深さがないからです。CからE・・までの音階でオリジナリティを出すのは極めて難しいと思います。カリンバを練習すればするほどそう思いました。
カリンバが今後人気を回復するには
これは、あくまで筆者の考えですが、17鍵盤はあくまで初心者用とし、21鍵盤ないし34鍵盤を普及させることです。これだけで音楽の幅はかなり広がります。
そして、いわゆるプロモデルの普及に務めることです。
少なくとも数万円単位のカリンバは必要だと思います。そしてギターのようにエイジングを楽しみながら、時には消耗部品を交換して一生付き合っていけるような楽器を普及させることです。
以上の2点は、所謂カリンバのとっつきやすさを奪ってしまうものではありますが、カリンバを奥の深い楽器にするには必要なことです。少なくとも17鍵盤が売れ線の今の現状では絶対にその人気が回復することはないと断言できます。
易しい楽器は必ずしも楽しい楽器にはなり得ないということです。
後記
少し大袈裟な表現もしてしまいましたが、せっかく名前が浸透しつつあったカリンバ、このままブームが去ってしまうにはもったいないポテンシャルは秘めています。サムピアノの名に恥じぬような今後について、大いなる期待を寄せています。
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